慈光山弘専寺BLOG

真宗高田派のはじまり

真宗高田派の宗祖は親鸞聖人です。
そして、親鸞聖人から直接教えを受けた弟子（面授の直弟）である真仏上人が第二世、顕智上人が第三世と続いていきます。

さかのぼると、親鸞聖人の師匠は法然聖人です。
法然聖人は浄土宗の開祖です。
親鸞聖人は法然聖人から直接、専修念仏の教えを受け、法然聖人の主著「選択本願念仏集」の書写を許されました。
数多くの門弟のなかで、書写を許されたのはわずか数人であり、正しく教えを受け継がれた証しとされています。

つまり、法然聖人から親鸞聖人、そして真仏上人・顕智上人と、専修念仏の教えがまっすぐに伝わってきたのが高田派です。
血脈（親子などによる血縁）によらず、「師ー弟子」の関係で教えが受け継がれたことから、法脈といわれています。


以前、高田派の教学の先生がお話になっておられました。

・法然聖人の教えを最も正しく受け継がれているのが親鸞聖人である
・親鸞聖人は新しい教え、新しい宗派を開いたつもりはない
・真仏・顕智の両上人という直弟子が教えを受け継いでいる

親鸞聖人の教え、法然聖人の教えをまっすぐに受け継ぎ伝えてきているのが高田派です。


血脈の東西本願寺

法脈の髙田派に対して、血脈は東西本願寺です。
東西に別れる前はひとつの本願寺教団でした。
本願寺はもともと、親鸞聖人の遺骨が納められた大谷廟堂から歴史が始まります。
その大谷廟堂というお墓を守る留守職であったのが、親鸞聖人の末娘である覚信尼様です。
そして子や孫を通じて血脈で継がれていきます。

髙田派は直弟子が継がれていることからもわかるように、聖人の在世中からその歩みが始まっています。
親鸞聖人の関東での20年におよぶ布教により、下野国高田に集まった門徒集団である高田門徒がそのはじまりです。
これが高田派がもっとも古いと言われる所以です。

他にも真宗十派と言われるように、浄土真宗には諸派があります。
それぞれに歴史があり、教えが受け継がれ、伝統と特徴があります。