平成22年・春季永代経法要

4月19日は、春季永代経法要でした。
近年は本堂でのお参りも、椅子を用意することがほとんどになりましたので、今回、本堂のカーペットを外陣の全面、そして周り廊下もぐるりと新たに引き直しました。畳の縁がみえなくなったからなのか、以前よりもすっきりと広々とした本堂で、法要の日を迎えました。

【午前10時半 春季永代経法要と大成丸戦没者追弔法要】
大成丸の関係者では、その生存者がえりも町と秩父別町より2名が来寺され、ともに90歳を過ぎていたのですが、元気な足取りでお焼香いただきました。また、ご遺族の方も札幌、室蘭、岩手、八戸などより来寺され、65年前の大成丸の事故でお亡くなりになった人を偲び、お念仏申して、合掌礼拝しました。

この日は平日にもかかわらず、本当に多くの方がお参りにみえました。お斎の御膳は100席用意したのですが、それでも足りず、当番の方は大忙しだったと思います。町の婦人部のみなさん、お疲れ様でした。
また、お斎の前には、えりも町より来られた大成丸の生存者の方が、みなさんのお参りに感謝の言葉を申しておられました。

【午後1時 前住職7回忌、並びに前坊守の13回忌法要】
午後は、前住職勝衛上人と前坊守の法事でした。
毎年、春の永代経は多くのお参りがありますが、お斎を挟んで午後のお参りとなると、人数も半分ほどになってしまいます。
ですが今年は、前住職の年忌ということもあり、多くの方が午後も残ってくれました。
中には午前で仕事を終えて、午後のお参りに合わせてきて下さった方や、普段は中々お寺参りに来られない方、今回が初めてのお寺参りだという方もいました。
法話は、平取町浄覚寺住職の内藤則雄師でした。
真宗のお寺は「聞法の道場」です。
お寺参りして、法話をいただいて、お念仏のみ教えに出遇わせていくことが、門徒の姿です。
布教使さんもお話していましたが、前住職もよく「お寺参りして、お聴聞してください」と申していました。
普段、お寺に縁遠い人のお参りを、いまは亡き前住職は何よりも慶んでいることと思います。